はじめに
自分を守るため(生存)の行動には、闘争、逃走、凍りつきがよく知られています。
もうひとつあって、それが迎合です。
例えば、強盗に出くわして人質として捕らえられ銃口を向けられた時、あなたはどうしますか?
従わなかったら殺されるとしたら…従いますよね。
確実に生き延びる為に相手が気に入るような行動を取るのも、不本意ですが仕方の無いことだと思えますよね。
虐待サバイバーや機能不全家族で育った方の中にはそんな生き方をして来た方が沢山いらっしゃいます。
それは、自分を守る為、生き抜く為の生存戦略です。
もし、あなたがそうだとしたら、
「それは恥ずかしいことでも悪いことでもありません。よく頑張って生き抜いてこられましたね」と言いたいです。
過去の私のこと
私は大学生の時に友達に「ゆきちゃんは嫌って言わないよね」「食べたい物とか何か決めることは、いつも周りに合わせてばかりだね」と言われた時に嫌と言えないことや自己主張をしないことに気がつきました。
誘いや頼まれ事を断れない。
自分の欲求を伝え無い、そもそも自分の意思が無い。だから相手の意志を尊重する。
周りの人に従い、誰かの後ろに隠れて生きることが私の生存戦略でした。
まさに自分の人生を他人に委ねた状態。
それはとても楽なことだけどいつも心はモヤモヤとする。
そしていつも体が怠いし不安、そして自分のことが嫌いでした。
それに気づき、迎合し続ける生き方から、自分の人生に主体性を持って生きられるなるまで、時間をかけて 自分と向き合って来ました。
迎合とは?
「迎合する」というのは、いわば「自分の人生のハンドルを他人に渡してしまう」行為です。
短期的には波風が立たず、摩擦を避けられるため「楽」に感じることもありますが、長期的には非常に重い代償を払うことになります。
具体的にどのような弊害が起き、人生がどう変化していくのかを整理してみましょう。
1. 「自分」という感覚の麻痺(アイデンティティの喪失)
相手の顔色を伺い、期待される答えを出し続けていると、次第に「本当の自分が何を望んでいるのか」が分からなくなります。
• 結果: 自分の好きなこと、やりたいこと、怒りを感じることさえも曖昧になり、空虚感に襲われるようになります。
2. 蓄積される「慢性的な疲労」
本音を抑えて周囲に合わせるのは、脳にとって非常に高負荷な作業です。
• 結果: 常に「演じている」状態になるため、人と会った後に異常に疲れ果てたり、一人になった時にどっと虚脱感が出たりします。この「心の負債」が溜まると、メンタルヘルスの不調や、原因不明の体調不良として現れることも少なくありません。
3. 「信頼」と「尊重」を失う
皮肉なことに、誰にでも合わせる人は、誰からも深く信頼されにくくなります。
• 結果: 周囲からは「都合のいい人」「何を考えているか分からない人」と見なされ、軽んじられてしまうことがあります。迎合は一時的な平和を生みますが、対等で深い人間関係を築く力は奪ってしまいます。
4. 決断できなくなる(依存心の増大)
常に外側の基準(正解)を探して動く癖がつくと、自分一人で決断を下すことが怖くなります。
• 結果: 自分の人生の重要な局面(キャリア、結婚、ライフスタイルなど)さえも、誰かの承認や世間の常識がないと選べなくなり、後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクが高まります。
5. 突然の「爆発」や「強制終了」
感情を押し殺して迎合し続けるには限界があります。
• 結果: ある日突然、糸が切れたように動けなくなったり(燃え尽き症候群)、些細なことをきっかけにそれまでの我慢が怒りとして爆発し、人間関係を自ら壊してしまったりすることがあります。
迎合して生きる人生の行き先
迎合し続けた先にあるのは、「自分の人生なのに、自分がいなかった」という寂しい風景です。
他人の期待に応えきったとしても、その他人はあなたの人生の責任を取ってはくれません。
もしあなたがそうだとしても大丈夫です。
私も、ちゃんと抜け出すことが出来ました。
次の投稿では、迎合から抜け出す為には?
まずどうすれば良いのか?
についての投稿です。
